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スタンフォードより
スタンフォードに滞在しています。
昨日は、スタンフォード大学を訪れました。さすが、全米屈指の名門校でもあり私立大学でもあるので
大学の大きさと奇麗さは半端ではありません。日本には、同じ規模の大学は残念ながら存在しません。
大学はものすごく広くて、歩いては端から端までいけません。無料の循環バスが走っています。
全米から優秀な学生と世界中から留学生、研究生が集まってきています。
これぞ、大学という感じで卒業式には、とても有名な人が来られたりするそうで、昨年はメキシコの
大統領が来たそうです。亡くなったAppleのスティーブ ジョブス氏もよく講演に来たり、オバマ大統領も
時々来られるそうです。もちろん、病院もあります。整形外科では,股関節のマロニー教授がとても
世界的にも有名です。しかし、これらの先生の診察は普通の人は受けることができないのがこちらの
制度です。保険の制度が全く違うので、お金がないとほんとうに高度な医療は受けれないのです。
私の後輩は、夫婦で1ヶ月に8万の保険料を払っていますが、その保険だとなんの病気になっても
最低ランクの医師にしかかかることができないそうです。卒業したてとかの先生にまわされるとのことでした。
あらためて、日本の医療がいかに恵まれているを痛感しました。
しかし、もうすぐ日本もアメリカのようになるだろうなとおもいます。
もう、医療財源がありませんからね。政治家はひたすら、国民にはそれがわからないように
今医療費を削減しています。今年、診療報酬の改訂がありましが、相当ダメージを受けている
ところもあります。段階的に、色々な所でしめつけを強くして最後は国民にということでしょう。
いくらでも、病院にかかれて、いくらでも薬がもらえる時代は必ず終わります。
こんなふうに、思っているのは私ひとりではなく多くの医師が考えています。
しかし、それは表にはあまり反映されません。
いつも、アメリカを訪れて思うのは明と暗がはっきりしていることです。決して、ここには平等という
言葉はありません。資本主義ですからね。実は、日本も資本主義だから同じなのですけどね。
社会主義の中国よりも、日本のほうが社会福祉が行き届いているのはなんとも言えない感じです。
平等のはずの中国では、ものすごい貧富の差があるのが不思議と思うのは、私だけでしょうか?