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医のこころ
久しぶりにブログします。こんにちは
開業して6年半経過しました。今日も実に多くの患者さんがこられました
6年半経過して、私自身も歳をとりましたし体力も50を前にして落ちてきたと思います
しかし、毎日の仕事の内容は減るどころかどんどん増えていきます
正直なところ私も一人の人間ですので、あまりの忙しさには閉口してしまうこともあれば、
疲れ果ててしまうこともあります。外来に来られる患者さんは皆さん体に不安や不満を持たれ
そのずべてを医師に投げかけてきます。 お医者さんはそうした患者さんの訴えをすべて受け止め
どうしたらいいか大半はその場で判断しなければなりません
そんな患者さんを相手に1日100人や150人も診るとほんとうに疲れます
そんな日は車の運転もまともにできないぐらい疲れるので運転は基本的にしません
多くの良心を持って診療に必死にあたっている医師の多くは同じジレンマに悩んでいることと思います。
中には、苦しさから病院やクリニックをやめてしまう方も今では少なくありません
あまりにも忙しいとき自分の時間すらまともに持てないとき
どうして僕は医者になってしまったんだろうと思うこともありました
実は、自分の部屋をかたづけていたところ書道家の患者さんからいただいた書がでてきました
そこには醫のこころ(医のこころ)と書かれています
今から8年前に小倉の北九州医療センターを辞めるときに先生に何か書きたいからなんと言う字がいいかと
言われ、医のこころと書いてほしいとお願いしました
それは、私が医師を目指した原点とも言うべきこころと思ったからです
医者の医、医学の医、この医という字に込められた思いは僕にとってはとても尊いものでした
あまりの忙しさのその書と向き合うのを忘れていました。
もう一度患者さんと、今までよりももっと違う形で向き合いたいと考えました
お待たせする時間が長くなるかもしれません、なかなか入院もできないかもしれません
でも、ゆっくりと患者さんと話し患者さんと触れ合い診療をしていこうと思います
ここ2週間ぐらいずっと考えていました。
自分は、どんな医者であるべきなのか、どうするべきなのかと
今日も、診察室で話しているうちに何人もの患者さんが僕の前で涙しました 僕も涙が流れそうでしたが
まあ、そう泣かないで一緒にがんばっていこうよと声をかけました
ゆっくりと歩く患者さんの後ろ姿を見ながら、もう一度、医のこころを思いながら
これから先にすすもうと思いました
きっと私以外にも、同じように悩んでいる先生もいるでしょう
もう少し頑張ってみませんか?