福岡県行橋市の脊椎外科専門の整形外科「おおみや整形外科」腰椎椎間板ヘルニア・腰部脊柱管狭窄症・脊柱変形・脊椎脊髄腫瘍等

0930-28-0038
blog

ブログ

帰国しました

約1週間の学会出張より帰国しました。帰りの飛行機は、サンディエゴからロサンゼルスと乗り継いで帰ってきたのですが、ロサンゼルスで飛行機が4時間半遅れて空港で7時間待っての帰国となりました。結局ホテルをでて日本に着くまでに24時間かかりました。

時差がだいぶあるので現在は時差ボケの状態です。あちらの時差になれたと思ったら帰国となりまた時差ボケです。

あすからは外来と手術の日が始まります

いつもアメリカに行って思うのは、日本の医療はほんとうに恵まれているということです。医療だけではないでしょう。

世界的にみてもこんなに恵まれている国はそんなにはありません

アメリカで病院にかかるのはほんとに大変です。風邪をひいたぐらいではまずかかれません。手術となるともっと大変でお金がなくて手術も受けれない人がたくさんいます。運よく手術が受けれても2-3日で退院して近所の安いホテルに滞在して、外来に通います。

日本も決して医療費は安くありませんが、保険制度が充実しています。お年寄りなら1割、最大でも3割の負担で済みます。また高額な手術となると高額医療費に対する給付がつかえますので、それほどの負担はないのです。

たとえば、ヘルニアの手術を受けると約70-80万円かかりますが、1割負担ですと8万円ですみます。

もし、保険証を持たなければそのまま70-80万円かかることになります。多くの人は、保険証がないなんてと思うかもしれませんが、アメリカではこれがないのです。その代り、民間の保険会社による医療保険に加入して毎月保険料を払っています。

でもその保険でなんでもカバーできるのではなく、制限があったり、保険会社の許可が必要であったりします。

極端な例では、救急で瀕死の状態でも救命救急の処置や手術を受けれるだけの民間の保険に加入してなければ、

応急処置のみで手術はしてもらえないのです。そのまま、死亡してしまうケースもあります。

そうなっても医師の責任ではなく、保険に加入してない本人の責任となるのです。

日本では、医療費の問題が常に言われていますが、こうした現実はまだまだ、一般に人はご存じないでしょう

でもいつか来るのでしょうね 日本でも・・・・

あなたは、もうこれ以上今月は病院にかかれませんとか、これ以上は保険では治療できないので自分で全額払ってくださいとか、自己負担がどんどん上がって、高齢者は3割、その他の人は5割は個人負担、高額医療制度は廃止とか必ずなるような気がします。

海外で移植手術を受けるために何千万も必要なんて聞きますね。海外だから高いのではなく日本でも同じぐらいかかります。でも保険があるから、自己負担がないのです

そして移植などはあまり日本では行われていないので、海外に行くしかないという現実があるのです

アメリカは医療レベルは高度ですが、医療制度がベストというわけではありません

間違いなく日本の医療制度は世界一です

世界一であることに、多くの人に気づいてほしいですね。

いい医療とはなにか、これからどうすればいいのかほんとに考えさせられる1週間でした。

写真は、学会のあったサンディエゴの海岸です

サンディエゴは、暖かな海辺の穏やかな街でした

太平洋の彼方に日本があるのが、なんとなく不思議な感じがしました

外から、いろいろなものを見つめてみる  いいことだなと思いました

ブログ イメージ
Recruit
採用情報
More 採用情報を見る
採用情報 イメージ