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50年
50年を生きた 最近、同世代の友人や先輩がよく口にするのは、疲れやすいとか疲れがとれない
とか、これから先の人生はとかそんな話が多い
ふと目にした医事新報の医師求人欄をみると定年は60歳とか書かれていた もし普通に働いていたらあと10年で定年だと思うとなんとなく寂しい気持ちになった
自分には、はっきりとした定年はないのでいつまで働くかは自分の意思だが、これからどれだけの仕事ができるかを最近ほんとに考えるようになった 顧問の税理士の先生とも今後の人生の設計をもう一度話たりもした。この先どうしたいのか?病院も大きくなってきているので、5年10年スパンで考えていかないと思いつきで病院の存続を決めることはできない。続けるなら、どう続けるか辞めるならどうやめるか?何れにしてももう一人の問題ではないので改めて大変だなあと思った
今の病院をだれかにまかせて他の病院を経営したり外国に進出する事業に参加しないかとかオファーがあったりもしたが、ここ数日で生涯現役、現場にこだわろうと決めた 大きなプロジェクトのマネージメントも魅力だが、やっぱり患者さんと顔をつき合わせているほうが自分らしいと思った
10年外来をして多くの患者さんを診たが、少し寂しいことはこの最近で亡くなった方がとても増えたことだ。10年前70歳でも今は80歳だ。開業していると、元気だった頃からだんだん歳をとり弱っていく患者さんをどうしても見なくてはならない ある日突然家族や患者さんの友人や事務長からだれそれが亡くなったとこの1年で何人聞いただろう。数十人だ。夫婦で来られていて、奥さんが突然亡くなった方も数人おられ、男一人で年老いて頑張っている姿を見てなんとも言えない気持ちになったりもする
それでも、患者さんを治療し続け手術をしなくてはならない。自分がもっと若いときや医療センターにいた時はそんなことはあまり考えなかったが同じことがいつかは自分にもと思い、想いが深くなったように思う 人の人生には限りがあるといつも思っていたが最近改めて強く感じている
10年前とはだいぶかわりましたね。