手術について
手術部位と術式例
腰椎
- 内視鏡的ヘルニア摘出術
- 顕微鏡下ヘルニア摘出術
- 椎弓形成術
- 最小侵襲脊椎固定術
- 側弯矯正固定術
- 圧迫骨折に体する経皮的骨セメント注入椎体形成術

膝関節
- 人工関節置換術
- 再置換術
- 内視鏡的半月板切除縫合術
- 前十字靱帯再建術
- 軟骨移植術(モザイクプラスティー)
- 骨きり術

股関節
- 人工関節置換術
- 再置換術
- 骨盤骨きり術(前方法)

頸椎
- 椎弓形成術
- 顕微鏡下後方ヘルニア摘出術
- 前方固定術

腰椎椎間板ヘルニア
腰椎椎間板ヘルニアという言葉はよく耳にすることと思います。
しかし、残念なことではありますが、この病気がどのような症状であるか一般の方々には広く知られていません。
腰が痛いならヘルニアかも…
ヘルニアになったら治らないんじゃない?
ヘルニアで手術してもどうせ再発しますよね…
内視鏡でできるなら大丈夫⁈
このような声を耳にする事はありませんか?
これらは、いずれも正確な情報ではありません
一般的には、腰椎椎間板ヘルニアの症状は腰が痛いだけではなく、お尻から足にかけてかなり強い痛みやしびれを伴います。
また、これらの痛みが良くなったり悪くなったりを繰り返したりします。

この症状は自分にしかわからないので、なかなか他人の人には理解してもらえません。
そして、前述したようなヘルニアに対する世間の考え方から症状を軽く考えてしまい、専門の病院を受診するのが遅れてしまう方も多いのが現実です。
もしも自分がヘルニアになったかもと思われたら、整骨院や専門外のクリニックに行くのではなく、いち早く専門の病院を受診してきちんとした検査を受けていただくことをお勧めいたします。
当院ではヘルニアが疑われた場合、あるいはご本人がヘルニアであることを心配されている場合は、出来る限り即日でMRI検査を行っております。
激痛で全く動けない、夜間も眠れない、足の麻痺が出てきているといったような重篤な症状を呈している患者さんに対しては、早急なヘルニア摘出の手術も行っております。
都市部の基幹病院では、検査を受けるだけで、1〜2週間待ち、手術を受けるとなると早くても1ヵ月待ちということが稀ではありません。
おおみや整形外科では、
腰椎椎間板ヘルニアに限ったことではありませんが、正確な診断、はっきりとした治療方針、そして手術が必要な場合は、早急に最小侵襲で実施することが原則であると考えています。
腰部脊柱管狭窄症
腰部脊柱管狭窄症に対し、 症状に応じた薬物療法、 リハビリテーション療法やブロック注射療法、 手術療法など幅広い治療を提案し、 患者様の快適な生活をサポートしています。

保存的治療について
薬物治療
10数年前までは、腰椎椎間板ヘルニア、
ブロック療法
リハビリテーション療法

保存的治療を十分にしたにもかかわらず病状がなかなか改善されな い。 あるいは保存的治療が全く効果がないという患者様に対して手術治 療という選択を取ることになります。

患者さんに向き合う医療
手術は人生の大事なターニングポイントです!
医学の道を歩み出して、30数年、そして脊椎外科医として、既に25年以上の道のりを歩んできました。今でも決して忘れない事は、人の体にメスを入れることの大切さ。メスを入れることを許された自分に対する患者さんへの責任の重さです。
何千例で手術をしても忘れることがないことは、患者さんの体にメスを入れた瞬間から、その患者さんの人生全てを背負っているということです。
自分だけに許された人の体にメスを入れて、病気を治すことの尊さと紳士な気持ちをいつまでも忘れずにと思っています。
患者さんが本当に知りたいのはこんなすごい手術をしているよとか、こんなすごい器械を使ってやってるというような記事ではなく、どれだけ真剣に真摯に患者に臨み、かつ高い技術を持って病気に挑戦し続けているという強い意思を持っているかどうかということではないでしょうか?
私はそんな気持ちを忘れることのないよう、力の限り治療に臨んでいきたいと考えています。

最新、最良の医療とは何でしょうか?
おおみや整形外科は特別な整形外科ではありません。ただ、外来の患者さんを診療する以外に、腰や首、膝、股関節の手術を多く手掛けている病院です。
皆さんもどこかで聞いたことがある病名かもしれませんが、腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、変形性関節症、半月板断裂、股関節の病気などの手術を行っています。 どの手術もおおみや整形外科でしかできないわけではありません。全国の基幹病院であれば、たくさんの手術例があります。 ですから、ここでは手術の内容や、方法はあえて説明いたしません。どちらの病院のホームページを見ていただいても、ほぼ共通のものを見ることができます。
しかし、医療技術には確かに違いがあります。日本では、医師個人の技術力は、公表、評価されていません。 例えば、レストランなら、美味しさやサービスの良し悪しといった差を、中立の立場で評する専門家がいますが、医師の技術力を紹介する機関はあまりありません。

私は、腰椎の手術の専門家です。
おおみや整形外科では年間に500例近く、これまでに5,000件以上の手術をしています。 膝や股関節の手術はおおみや整形外科で行っていますが、私の専門ではありませんので、私は執刀しません。 その代わり、その道のスペシャリストに執刀していただいています。おおみや整形外科が有するネットワークを駆使し、 世界的にも有名な先生や、日本の整形外科学会を代表するような先生方に執刀をお願いしています。 整形外科でよく行われている骨折などの外傷の手術をほとんどしていないのは、こうした手術を専門的に行っているためです。

やはり医療は技術です。
正確な診断、豊富な経験、そして日々の実践で、その技術は決まります。私でも、例えば半年間手術をしなければ、同じ力を発揮することはできないでしょう。継続こそ力なのです。 我々は、各部所のスタッフも含めて、これらの医療を実践するプロの集団と考えています。このプロ意識こそが、よりよい手術の結果につながると信じています。 同じ料理でも作る料理人が異なれば、味が全然違うように、医療や手術も、それを行う医師やスタッフによって、全く異なるものになるのです。
手術だけではありません。 手術後のケアや退院後の外来でも、そうした意識を持ったケアかどうかで結果は異なるのです。 おおみや整形外科はこうした考えで、患者さんに向き合う病院だと自負しています。設備が最新であったり、 病院がきれいなのは当たり前で、大切なのはその中身だと思います。ご理解いただければ幸いです。

手術実績
脊椎の手術
令和2年度 | 令和3年度 | 令和4年度 | 令和5年度 | 令和6年度 | 総件数 (平成16年~令和6年) |
|
脊椎固定術 | 72 | 75 | 73 | 41 | 38 | 1,188 |
椎弓切除術・椎弓形成術 | 57 | 56 | 46 | 82 | 81 | 1,387 |
椎間板摘出術 | 51 | 51 | 52 | 57 | 73 | 1,009 |
経皮的椎体形成術 | 15 | 7 | 9 | 8 | 4 | 188 |
計 | 195 | 189 | 180 | 188 | 196 | 3,772 |
人工関節の手術
令和2年度 | 令和3年度 | 令和4年度 | 令和5年度 | 令和6年度 | 総件数 (平成16年~令和6年) |
|
人工膝関節置換術 | 99 | 92 | 83 | 92 | 70 | 1,185 |
人工股関節置換術 | 40 | 41 | 44 | 46 | 39 | 551 |
計 | 139 | 133 | 127 | 138 | 109 | 1,736 |
その他の手術
令和2年度 | 令和3年度 | 令和4年度 | 令和5年度 | 令和6年度 | 総件数 (平成16年~令和6年) |
|
内視鏡下半月板切除術 | 130 | 116 | 117 | 102 | 102 | 1,933 |
内視鏡下前十字靭帯再建術 | 1 | 1 | 1 | 2 | 1 | 53 |
寛骨臼移動術 | 1 | 1 | 1 | 0 | 1 | 40 |
手根管開放術 | 18 | 28 | 25 | 28 | 13 | 325 |
腱鞘切開術 | 5 | 32 | 30 | 31 | 26 | 370 |
骨折手術を含むその他の手術 | 25 | 18 | 31 | 18 | 21 | 737 |
計 | 180 | 196 | 205 | 181 | 164 | 3,458 |
全手術症例数
令和2年度 | 令和3年度 | 令和4年度 | 令和5年度 | 令和6年度 | 総件数 (平成16年~令和6年) |
|
計 | 514 | 518 | 512 | 507 | 469 | 8,966 |