おおみや整形外科

おおみや整形外科は整形外科の中の脊椎外科を専門とする施設です!








<ごあいさつ>
当院は脊椎(せきつい)外科関節外科を中心とする整形外科の手術的治療、専門的保存的治療を提供することを目的に平成16年11月に開設されました。
5年の間、北九州市立医療センターにて、整形外科脊椎外科部長として多々の手術をしてまいりましたが、いつも感じていたのは都市部とそれ以外の地方との医療の格差でした。

ここに1つのエピソードがあります。
遠くはなれた山間部から紹介状もなくやっと医療センターに出てきた患者さんの1人は信じられないくらい悪い状況でした。 もうずいぶん長い間、歩くのもままならない状況で、来院するまでの間痛みに耐えて生活していたとのことでした。 腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)の方で、トイレに行くのもやっとの状況でしたが、 手術を受けられ見事に独歩で北九州市から2時間もかかる山間部の自宅へと退院されました。 とても人なつっこい顔のおじいさんでした何度も何度も年下の私に頭を下げて御礼を言って下さいました。 「いつか山に遊びにおいで」と言ってくれた、あのおじいさんの顔は今でも忘れません。

北九州市から日豊線を南下しますと脊椎外科を本格的に手術できる施設は大分市近郊まで当院を除いては存在しません。 いくら医療が進歩しても病院を受診することが出来なくては治療をすることは出来ません。当院の設立の目的の一つは、 地方においても都市部の病院と変わりのない、またそれ以上の内容を少しでも地域の方に提供することでもあります。 開院以来、5年間で700人以上の脊椎外科の手術を行ってまいりました。現在も日々診療・手術に追われる日々です。 医療センターに勤務していた時より、より患者さんの目線で、患者さんの悩みやその家族の悩みをはだで感じ、 いっしょに喜びいっしょに悩み治療にあたっています。

近年は、医師の労務の厳しさなど、また新人医師の外科系離れなどが報じられています。 医師も人間ではありますが、医師となった以上、社会のためにつくすのが使命であるといつも感じています。 しかし、そういう私も、くたくたになったり、落ち込んだり、くじけそうになる時もあります。 そんな時いつも助けてくれるのは患者さんの笑顔です。 病棟や外来で待っていらっしゃる患者さんの顔を見ては奮起する毎日です。 微力ではありますが、多くの困っている患者さんを質の高い医療で、助けてあげることができればと思っております。




〜15周年を迎えて〜 2019年12月10日更新


令和元年11月で当院は15周年を迎えました。気がつけば15年、開院当初は全く想像もできないぐらい遠い道のりに見えていましたが、時の経つのは早いものです。
まだまだ自分は若いなんて思っていましたが、だんだんと年齢を感じています。そして、思えばあの患者さん、あのおじいちゃんやおばあちゃんはどうしているのだろうと思うようになりました。
もうこの世にいない方も多くおられることと思います。人生の定めとは言えども、はかなさを感じずにはいられません。
医師として、少しでも多くの患者さんに元気になっていただくお手伝いをできればとひたすら走り今もなお走りつづけています。
自分ももれなく老いていきますが、多くの方が治療によって元気を取り戻してくださる姿を見ながら自分の生きがいとして日々を過ごしています。

15年前は、まだまだ死のことや人生に限りがあることなどあまり考えもしてなかったと思います。ここ最近は、多くの方が健康で明らかに高齢化がすすんでいるなあと感じますが、
それでもいつかは人生には終わりがくるもので、これは自分も例外ではなく平等に人に与えられたものです。だからこそ、これからの5年10年はもっともっと有意義に時間を大切につかいたいと考えています。
これにもっと早くに気がついていたらいいのでしょうが、面白いもので歳月が経たねば多くの人は気がつかないのかと思います。

15年を迎えておおみや整形外科は全館リニューアルをしました。年内で工事も終了する予定です。これは、まだまだおおみや整形外科を継続していくといくことです。
私がみているのは、20年30年先です。今回のようにハードをリニューアルすることはお金をかければ簡単なことではありますが、今後このおおみや整形外科を継続していくことは簡単なことではありません。
私が20年も30年も今と同じようにやるわけではありませんし、そんなことは年齢も考えるとできるわけがありません。
15年かけて築き上げてきたおおみや整形外科の精神を受け継いてくれる先生やスタッフに少しずつと引き継がれる日が来ると願い、その準備をしながら日々を過ごしています。
もちろん私自身は現場がとても好きですし、患者さんと向き合ってこその医師であるとおもっていますから今のようなパフォーマンスができないとしても生涯患者さんと向き合い我が人生を全うできればと思っています。

亡き父が残してくれた言葉があります。医師という仕事は社会に奉仕すべき特別な仕事なのだからそのことを肝に命じて、天から与えらえた使命と思って人のために尽くしなさい。
父は医師ではなく普通の会社人間でしたが、いまでも立派な言葉を残してくれたと思っています。

世の中はだんだんと個人主義的になってきていますね。もちろん個人の権利や主張や時間は大切とは思いますが、もし全ての人が同じように考えるのなら本当にいい社会になるのかなとよく思います。
どうしてそんなに頑張るのか、どうしてそんなに優しくするのかと言われることもありますが、これが自分の生き方としかいいようがないです。
自分に残された人生はどう考えても今まで生きてきた時間より短いです。あと少ししかないかもしれませんし、一寸先はわかりません。でもでも、悔いのないよう疲れても傷ついても今の自分を貫いて残りの人生を医師として生きていきたいと思います。
迷うこと多々、嬉しいこともあれば涙が浮かぶことも多々ありますが、スタッフ共々、皆様に支えていただけるように、そしてすこしでもその力の多くを病める患者さんのために注げればいいと思います。

これからの令和の時代もどうぞよろしくお願いいたします。

令和元年12月 おおみや整形外科 院長 大宮 克弘





〜やさしい気持ち〜2011年11月25日更新


今日も外来には、たくさんの痛みや悩みをかかえた患者さんがやってきています。医師となって20年がたとうとしています。ひたすら患者さんのことを思って少しでもいい医療をしようと努力し、走ってきました。いいこともあったし、悲しいこともありましたが、何とかここまでやってこれました。

中学3年生のとき、顔面の骨折をして大学病院に入院しました。もう30年以上前の話ですが、その時、担当してくれた先生のことは今でもはっきりと覚えています。とても心のやさしい先生でした。それから何年もかかりましたが、その先生のようになりたいと思い医師になりました。医師になってからも多くの師や友に出会い、志をともにする仲間と頑張ってきました。そして、そのたくさんの思いがつまったのが、おおみや整形外科なのです。

当時、絶対に今のようなクリニックは運営することはできないといわれていました。

ですが、もうすぐ8年がたとうとしています。

開業当時は、夜遅くまで日付が変わるまで頑張ったことがありました。多くの人におおみや整形外科は支えられここまで成長してきました。

たくさんの手術、多くの外来の患者さん、ほんとは目がまわりそうな毎日ですが、そんなことは言っていられません。これは、私が選んだ道だからです。8年の間、多くの患者さんと向き合いましたが、途中で亡くなられた方、とても弱ってしまった方の生き様をみてきました。そしてその方たちに、人生とは何かを教えていただいたような気がします。

人生は、ほんとに様々ですね。病気になることも人生のひとつです。

私自身も、開業してから一度、入院して手術を受けました。当時は、一部の人しか知らない内緒のことでしたが、もう、時効でしょう。

人は、どうしても老いゆきます。

老いてゆくことは、悲しいことかもしれませんが、神様が生きる人々に全て平等に与えた試練かもしれません。

やさしい気持ちを持ちつづけたいと思っています。人は、悩んだり思ったり色々とありますよね。どんな人でもやさしい気持ちを持っていない人はいないと思います。

そしてそのやさしい気持ち、やさしい心に勝るものはないと考えています。

おおみや整形外科をそんな所に少しでも少しでもできればとスタッフとともに一丸となって、患者さんに向き合っています。

人生の大切さ、命の大切さを感じ取れるように、なってゆきたいですね。

9月某日
おおみや整形外科 大宮 克弘



おおみや整形外科 院長 大宮克弘  


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